2月01日
社長ブログ5
私は仕事柄、自分が卒業した高校の同窓会誌の編集長をさせていただいています。
この同窓会誌はその年の卒業生にも配るため、2月中に完成させなければなりません。
したがって、今の時期は紙面の空きをどう埋めるかということや、未入原稿の追いかけなどで、結構忙しいのです。
同窓会誌の表紙には、同窓生の芸術作品を載せてきました。
絵画や写真や彫刻などが表紙を飾ってきましたが、実は毎年最も苦労するのが表紙を誰に依頼するのかということです。
編集委員が持っている情報を総動員してもなかなか決まらないこともあります。
今年も最初の編集会議では決まらずに時はむなしく過ぎていき、とうとう夏の全体同窓会が開催される季節になってしまいました。
全体同窓会は、集まっていただいた先輩や後輩に原稿の執筆をお願いする場でもあり、我々編集委員は落ち着いて同窓会を楽しめばよいというわけには行きません。
そのときのアトラクションとして、同窓生による『書道吟』が行われました。
今回は男性が広瀬淡窓の漢詩を吟じながら,それに合わせて女性の書道家が2枚の条幅に字を書いていくというものでした。
その書を見て私は「これだ」と閃きました。
この書を表紙にしようと思い,すぐに他の編集委員の了解と書家の了解を取り付けたのです。
これで一安心です。
今まで引きずってきた問題が解決されたのでほっとしたのですが、この気持ちが油断に繋がりました。
先日、同窓会誌の校正を行っているときに、先輩の編集委員から間違いを指摘されて、冷や汗をかきました。
なんと同窓会誌の表紙に載せた条幅の写真が左右反対になっていたのです。
漢詩の知識がないために、その間違いにまったく気付いていませんでした。
もしこのまま誰も気付かずに本になっていたら、どうなっていただろうかと思うと背筋が寒くなります。
大失敗を犯す前にそれを指摘していただいた先輩に大感謝です。