「お客様は印刷物が欲しいのではない」(チラシ等の商業印刷物において)これが私達の出発点です。
チラシを注文されるお客様は、チラシが必要なのではなくて、欲しいのはチラシを新聞などに折り込むことによって得られる売上げの増加です。
このことはチラシでなくても、フライヤーやリーフレット、カタログ等すべての商業印刷物には同じことが言えます。
ところが残念ながら今まで印刷業者は、そのお客様の期待に充分応えてきたとは言えません。
お客様も印刷業者は言われた通りのものを、早く、安く、きれいに作ってくれれば充分と考えていたようです。
印刷業界はそのようなお客様の考えと業者の考えによって成り立ってきました。
そして、そのことをだれも不思議に思いませんでした。
その理由は、特に高度成長期においては、情報をチラシ等に載せて消費者の前に提供しさえすれば物が売れたからです。
物が売れればチラシはチラシの役割をはたしたわけですから、それで充分なわけです。
印刷業者があれこれ口出しする必要はなかったと言えます。
ところがバブルが弾けた頃からその様子がすっかり変わってしまいました。
チラシを打っても充分な反応が得られにくくなったのです。消費者は、単に安ければ買うという行動をとらなくなりました。
「安くてもいらないものはいらない。タダでくれるといわれても置き場所にこまるからいらない」と言いはじめたのです。
このような大きな変化にもかかわらず、我々印刷業者は、その変化の持つ重大な意味を理解しているとは言えませんでした。
多くの営業マンは今でも、とにかくお客様の言うとおりの印刷物を作るのがその役割と思っています。
あいかわらず「何か注文はありませんか」と言ってお客様の会社を訪問しているのです。
そんな印刷の営業マンに対して、お客様も多くは期待していません。「印刷会社なんてそんなもんだ」と思っているお客様が多いのではないでしょうか。
ないものねだりをしてもムダだから、良いデザインやアイディアを望むなら広告代理店にたのむのが手っ取り早いと思っています。
我々は考えました。
はたしてそれでいいのだろうか。もっとお客様のお役に立つことはできないだろうか。と思ったわけです。
印刷物だけを見るのではなく、お客様の商売を見る。
さらにお客様のお客様を知ることによって販売促進のための色々なアイディアが出せればお役に立てると考えました。
幸いにも我々印刷業者はあらゆる業種の方がお客様です。
地元自治体、製造業、卸売業、小売業、その他のサービス業、病院、学校等がお客様であり、他業種において、これほど多くの業種を顧客にもつことはまれと言えるほどです。
つまり我々印刷業者はさまざまなお客様のさまざまな情報を得ることができる立場にあるわけです。
我々の提供する情報が、お客様の業績向上のヒントになることが望みです。
印刷業は情報の交差点なのです。是非我々を利用して下さい。こんな情報は知らないかと尋ねて下さい。
何か面白い情報はないかと聞いて下さい。販促に関するアイディアもあります。
きっとお役に立てます。
三恵印刷は 「業績アップ支援型企業宣言」 をしています。
お客様のパートナーとして共に考え、お客様の企業の業績向上を目指して頑張っています。
どうぞよろしくお願い致します。
三恵印刷株式会社
代表取締役社長
高井 道晴