メニュー表制作においてもマーケティングという考え方は非常に大切です。
したがって、私たちは、デザインコンセプトの設計だけでなく、マーケティングコンセプトを設計することは最重要点と考えています。しかし、この必然とも思われる「コンセプトを設計すること」が、実際には曖昧のままメニュー表制作は行われていることが多々あります。
例えば、飲食店を利用する消費者は、複雑且つ多様的欲求を膨らませながら来店されます。少なくとも、豊富な品揃え、高品質、値ごろ感、流行、空間デザイン、オリジナル性、安全安心、話題性などの中で何かしらの欲求を持って来店されます。
これに対して、店側はこれらを満足させるために限りない努力をしなければ、繁盛店どころか経営の存続すら危ぶまれる事になります。しかし、これらの欲求の全てをメニューによって満たす事は困難なことであります。無理に満たそうとすると店側にとって「食材のロス」や「独自性の喪失」など、経営へ大きな傷を負わせることがあります。
したがって、そうならないようにするためにメニュー作りの段階からコンセプトを設計すること。そして、そのコンセプトを反映したカタチでメニュー表の制作をすることが大切です。では、具体的にどのようにメニュー表制作が経営戦略上で描いたコンセプトを反映させることができるのでしょうか?
ポイントは5つあります。